「光老化」認知度調査 第15回(2024年3月) 第3報「日焼け止め(サンスクリーン剤)に関する調査結果」
「光老化」認知度調査
「光老化」認知度調査に合わせて、日焼け止め(サンスクリーン剤)に関しても調査を行いました。
<調査結果報告>
・第1報 「認知度調査結果」(https://www.hikari-rouka.org/column/20240624-1/)
・第2報 「日焼け対策調査結果」(https://www.hikari-rouka.org/column/20240624-2-2/)
・第3報 「日焼け止め(サンスクリーン剤)に関する調査結果」(本ページ)
<調査の概要>
<結果>
1. 普段使用している日焼け止め(サンスクリーン剤)について
本調査に回答した312名(男性156名、女性156名)のうち、日焼け止め(サンスクリーン剤)を使用している217名(男性72名、女性145名)に、普段使用している日焼け止め(サンスクリーン剤)の形状を伺いました。
男性54.2%、女性46.9%と「クリーム」タイプを使用している人がともに多く、その他では「ミルク(乳液)」タイプが男性20.8%。女性29.7%と多い結果でした。逆に「パウダー」タイプは男性0%、女性0.7%、「スティック」タイプは男女ともに0.0%でした。皮膚1cm2ni対して2mgという必要量を塗ることができるといわれる形状のものを使用している人が多い結果でした。
主に使用している日焼け止め(サンスクリーン剤)の形状
また普段使用している日焼け止め(サンスクリーン剤)のSPF値についても伺いました。女性では「50+」が51.0%と多く、男性では「わからない」が38.9%と多い状況でした。
普段使用している日焼け止め(サンスクリーン剤)のSPFの値
2. 日焼け止め(サンスクリーン剤)購入時
以下の12項目より、日焼け止め(サンスクリーン剤)を買う時に、最も重視しているものを1つと、その他に気にしているもの(複数回答可)を伺ったところ、最も重視しているのは「SPFの値」が男性20.8%、女性34.5%とともに多い結果でした。男性では「特に何も気にしない」も20.8%と同数という結果でした。
日焼け止め(サンスクリーン剤)を買う時に、最も重視しているものを1つ
・SPFの値
・PAの値
・近赤外線のカット率
・使用感
・落としやすさ
・ウォータープルーフ
・ノンケミカル(紫外線吸収剤フリー)
・製造販売メーカー
・容量
・価格
・その他
・特に何も気にしない
その他、日焼け止め(サンスクリーン剤)を買う時に気にしているものは、女性では「価格」73.8%、「使用感」70.3%、「SPFの値」72.4%が高く、男性では「価格」「使用感」がともに51.4%と高い状況でした。日常的に使うものだからこそ継続できるものが重視されている結果でした。
日焼け止め(サンスクリーン剤)を買う時に気にしているもの
3. 日焼け止め(サンスクリーン剤)の使い分け
前項目まで普段主に使用する日焼け止め(サンスクリーン剤)について伺いましたが、この主となる日焼け止め(サンスクリーン剤)以外の日焼け止め(サンスクリーン剤)は、何を基準に使い分けているかを伺いました。「ウォータープルーフ」が男性12.5%、女性13.1%と多い状況でしたが、「SPF」「PA」「ウォータープルーフ」ともに「使い分けていない」という人が全体で65.9%~71.0%一番多い結果でした。
SPF、PA、ウォータープルーフの使い分け
日焼け止め(サンスクリーン剤)の選び方や使い方にはポイントがあります。
・UVBとUVA両方に、できれが近赤外線(NIR)にも有効なものを選ぶ
・SPFは15以上、PAが+以上のものを使う
・少し厚塗りになるように塗る
・汗で流れたりしたら、塗りなおしをする
また日焼け止めに、新たに「UV耐水性」を表す表示が加わりました。
「水」に接したり、浸かったりする時の、肌の外部から付着する水分に対する日やけ防止効果の強さを、以下の基準で表しています。
「UV耐水性★」:40分水に浸かってSPFの値が水に浸かる前の50%以上維持される製品
「UV耐水性★★」:80分水に浸かってSPFの値が水に浸かる前の50%以上維持される製品
2024年11月30日以降に出荷される製品は、「UV耐水性」の表示がない状態での「ウォータープルーフ」の表記は認められなくなります。
水の中には入らなくてもも水を浴びる環境では「UV耐水性★」の表示のあるものを、
プールや海水役など水に入る場合は「UV耐水性★★」の表示のあるものを選択しましょう。
今回の調査結果から、肌の光老化を防ぐために、使用する日焼け止め(サンスクリーン剤)の内容にも注意し、正しい選び方や使い方に関しても引き続いた啓発が必要だと思われます。